-連載- ショートヘアと、裸眼の季節。 ---真綾×青山裕企--- vol.6(最終回)
──真綾さんは、結構いろんなカメラマンに撮られてると思うんですが、最近は映像も?
「映像もやってます」
──そうなると、結構考え方も変わってくるんじゃないでしょうか。写真も面白いけど、映像も面白いとか、むしろ映像のほうが面白い! とか。
「お芝居がやりたくなりましたね」
──それはすごい変化ですよね。私が初めてお会いした頃は、「写真の中の人」でありたいというか、写真の中で生きていたい、みたいなイメージだったんです。それって色んなカメラマンの人が染めていくじゃないですけど、いろんな要求に対して自分の色を出すみたいな。自分の内側から発散、表現していきたいとかは元々あったと思いますけど、人格や個性を出していきたい、という感じになってるのかな?
「今まで撮影をしていても、撮影が、なんかバトルみたいな感覚だったんです。撮らせるか、撮らされるかみたいな。でも結局、自分の個性が出ちゃうんだな、みたいな感覚があったんですけど、MV(映像)の撮影をした時に、お芝居の指導とかが入ったりして。元々カメラを向けられると、写真の時もそうなんですが、違う自分になるというか、そういう感覚がいつもあって。
ちっちゃい頃から、妄想することが好きで、自分の心の中でお芝居してみたり、自分の中で王子様とお姫様になったりとかを、小さい頃からやっていて。そういうのもあって、人より違う自分になるのが得意で。映像をやった時にカメラを向けられてお芝居をして、すごい楽しいと思って。もっと何かやりたいなって思いましたね」
──そういった意味では、昔から一貫してることかもしれないですね。自分が今まで頭の中でやってきたことが、社会で活かせるんだというか、これが仕事や表現になってっていうことに辿り着けたのかもしれないですね。
「そうですね」
──役者やモデルの仕事をずっとやっていきたいわけではないんですよね?
「今は保育士になりたいんですけど、20歳くらいまではこの仕事をやっていきたいと思ってて。それからは、貯めたお金で大学に行きたいと思ってて」
──なるほどね、そういう段階があるんですね。真綾さんって、すごい影響力があると思います。それでまた、芯も強いしね。これからの活躍が、楽しみですね。
「ありがとうございます。頑張りますよ。どんどん自分のことを応援してくれる人が増えて、その人たちに何か恩返しをしないといけなくて、今できるのはその人たちがもっと応援したくなる写真を届けることで、その次は写真集とかそういう作品を形にして手に取ってもらえるようなものを作って届けることだなって思っていて。そのためにも自分がもっと良い被写体にならないと良い写真は撮れないので、もう頑張るしかないです」
真綾さん、ありがとうございました!
(次回は、2019年10月25日金曜 更新予定)
写真集『裸眼の季節』(撮影:青山裕企)
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